2014年10月7日火曜日

ザチョゼ・リンポチェ氏の「祝福と法話の会」に行ってきました。


 

 

月刊zero23☆2月号の書き下ろしです。

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 1月14日にチベットの高僧ザチョゼ・リンポチェ氏の法話に参加してきた。「リンポチェ」とはチベット密教ゲルク派の高僧の役称で、氏は1984年にダルマ大師の6回目の転生者として、ダライ・ラマ法王より東チベットにおける最高僧の承認を受けている方だ。

チベットのテホー地方に13の僧院と1万人の僧侶を抱え、ダライ・ラマ14世の70歳の誕生祝賀祭典の際には、約200人のリンポチェの中より指揮役を任命。1968年インドに生まれ、現在は米国アリゾナ・フェニックスで、自らが主催する財団『エマホ・ファウンデーション』をベースに西洋とチベット文化の融合にも尽力されているという。

今回はチャリティーツアーとして来日され、全国13ヵ所のうち山形もその1ヵ所となったのだ。ツアーのタイトルが『祝福と法話の会』となっていたので、てっきりありがたいお話を1〜2時間拝聴するのかと思っていたのだが、まずは参加者全員に「浄化」「祝福」「結界」の3つのイニシエーション(儀式)が施された。チベットでは高僧しか受けることのできないものだそうで、日本への友好の意を込めて行なってくださるという。しかも儀式は演台から会場にむかって一斉にするのではなく、氏自らが席をまわって一人ひとりに施された。

儀式が始まる前、「過去を振り返るのではなく、また未来がどうあって欲しいと望むのではなく、肉体はもちろん意識も今ここに置いてください」との説明があった。瞑想前に行なうグラウンディングのようなものだ。

今という時空間で心身を1つにし、リラックスすること。抑揚が穏やかなチベットのお経があげられ、半瞑想状態になった私は気持ちよすぎて、ぽちっと涙が出た。

法話では、「自分から生まれるポジティブとネガティブな気持ちを把握すること。それに自分がどう反応するかを知ること。他人と比較して自分は足りていないと不満に思わないこと。みじめさはやがて怒りに転化すること。世界の多くは貧困に苦しむ国であり、日本で暮らす私たちは恵まれた環境に生きていること。足りないというネガティブな気持ちが湧いてきたときは、自分が持っているものは何かという考え方に切り替えること。ポジティブなエネルギーは自分を助け、周囲の助けになること。」

とてもシンプルに、大切な内容が語られた。

代替医療のフラワーエッセンスもまさにポジティブとネガティブを知る内観の作業であり、創始者のバッチ博士はキリスト教を深く信仰していたが、真理はみなつながっているのだなーとつくづく思う。

もう1つ感じたのは、ザチョゼ・リンポチェ氏の明るさだった。法話は日本の流行語もまじえながら、自らが「あはは」と笑い声を発して語られる。会場は厳粛な空気というより、やわらかな光に包まれなごやかだった。

「本当の大物はオーラを隠せる」という誰かのコメントを思い出す。威圧感がないのだ。

私はこうしたエネルギー的なワークをしたときやパワースポットに行ったとき、身体にある反応がおきるのだが、今回も帰宅したらその状態になっていた。貴重な高僧パワーをいただきました。