2014年12月17日水曜日

月刊zero23書き下ろし「今月は内観がオススメ」





月刊zero23★11月号のコラム書き下ろしです。
////////////////////
「自分は何のために生まれて来たんだろう」。
30代半ばの頃ふと頭をよぎって悩んだことがある。特別な才能や技術があるわけでもない私がフリーランスとしてやっていられるのは周りの方のおかげであって、私自身の実力ではない。

それは謙虚や謙遜といった言葉に当てはまる気持ちとは違い、自信のなさからくるものだった。
世間で活躍しているクリエイターのようなセンスは持っていないのだから、とにかく丁寧に仕事をしよう。1つ1つ手を抜かずにやろう。特別な能力がない私にできるのは、真面目に真剣にやること。それだけだ。

結果、趣味は?と聞かれても「ないですよ」と笑っていえるくらい仕事オンリーの毎日を過ごすことができ、冒頭の不安は消えていった。

無我夢中でがんばっていくだけでも人生は充実する。特に仕事での達成感は分かりやすいし、世間的評価も得られやすい。

けれど、社会的な役割の行いだけでは、表層的な過ごし方になってしまう場合もあるんだよね。
 
例えば、ひたすら働き続けたお父さんが定年退職を迎えたとたん熟年離婚を言い渡されたり、虚無感に教われたりするようなこと。

私が初めて「内観」を意識したのは、2006年、フラワーエッセンスのセミナーに参加したときだった。

人間が生きていく上で大切なのは、本質の願いや望みを知ること。魂の指針。生まれる前に決めてきたミッションとは何か。それを思い出す生き方とはー。


リズブルボー著『からだのこえをききなさい』の一節を引用すると、
「ほとんどの人は充分に意識的ではないために、ふだん自分が何を考えているのか、何を言っているのか、何をしているのかさえ意識していません。ただ機械的にそれを繰り返しているだけなのです。一日のうちで、話す前に行動する前に、そうすべきかどうか何回くらい自問していますか?」

内観をはじめるにあたって、フラワーエッセンスの開発者バッチ博士はこう書き記している。

「私たちが魂の声を聞くことは、手の届かないことでも、難しいことでもない。それが可能だと認めるだけで、シンプルに魂の声を聞くことができる。全宇宙の創造のカギは単純(シンプル)さなのだ。(フラワーエッセンスヒーリングーバッチの花療法 光の中へー 上野七歩子著)より」。

七歩子さんのセミナーでは直接自然の中に入っていくことが役に立つと語られた。

山や森へ出かけていく時間が持てないときにできる方法としては瞑想もある。瞑想がむずかしければ湯船に浸って静かに考えてみることでもいい。朝起きた時や寝る前に3回深呼吸するだけでもいい。

自分がいま生きているという状態を意識的に確認することで、パターン化していた自分の思考や感情に新しい風や光が注がれる。深い自分の内面が見えてくる。

0 件のコメント:

コメントを投稿